hp ProBook 4340sの冷却ファンを交換する

ハードウェア

使用しているPC、hpのProBook4340sはいつでも使えるように常時電源を入れています。
他のPCからリモートデスクトップで使うことも多いためスリープはしないようにしています。
それが原因なのか、もうかなり古いPCであることもあったのでしょう、CPU冷却用のファンが”ギー”というか”ギャー”というか…常に耳障りな異音を発するようになってしまいました。
実際の排熱状態やHWiNFO(PC状態監視アプリ)のファン情報で確認すると、ファン自体はそれなりの回転をしているようですが、このような状態ではいつ壊れてしまうかわからず、そして何より、この異音の中でPCを使うということが耐え難い状況となってきました。
ということで、4340sのクーリングファンの交換を行なってみます。

さてどこから手をつけるか・・・

まずはどうしたらファンを交換できるかです。
交換するためにはファンを外すこと、すなわちPCの解体が必要です。
そして、当然ながら交換用のファンが必要です。

用意が必要なもの

始めにネタばらし的になりますが、次のものを用意する必要があります。
手元にない場合は作業を完了できないので用意してから作業に取りかかることをお勧めします。

・交換用のファン(4340s用)
・CPUグリス
・トルクスドライバー(T8)

交換用ファンを入手

当然必要になる交換用のファンを入手します。
ネットで検索をしてみますがなかなかこれというものが見つかりません。
機種には対応していると記載があるものの、ファン部分のみがほとんどです。
また、金額的に張るものはそこまでして直すよりは相応(同等以上)のPCを新規に手に入れた方がよいのではと躊躇してしまいますし、納期が遅かったり(海外発送)だと空白期間が読めないので微妙です。
とりあえず、価格的に安価でかつ納期も幅はあるものの早ければ2週間以内に届くかもしれないというファンのみのものをAmazonで注文しました。
その後、yahooオークションで即決のused品を見つけ、価格も手頃だったのでこちらを入手しました。
こちらが先に手元に来たのでこれでOKならAmazonのは出荷前ならキャンセルすればいいや、と思っていましたが、結果的には到着時には出荷されてしまっていたので、予備として置いておくことにしました。
入手したusedのクーリングファン(ヒートシンク付き)は下記のようなものです。

交換用にファンを入手

それでは作業を始めます。

4340sを解体するには

4340sは本体を裏返すとバッテリーを外すためのスライダー(?)があり、バッテリーを外してさらにスライドすると裏蓋が何の工具もなく外せるという仕組みになっています。

スライダーを動かして裏蓋を開けたところ

スライドしても外れない場合はバッテリー格納部分から裏蓋固定用のネジが留まっていないか中央の赤丸で示したあたりを確認してみてください。

メモリ、ストレージを外す

ここまではスムーズに裏蓋を外すことができ、内部にアクセスできるようになりました。
この段階でメモリ、ストレージ、メディアトレイ(拡張ストレージ)は容易に取り外せるようになっています。
メモリはもちろん、ストレージ類もネジを外せば簡単に着脱できます。

メモリ、ストレージ類の着脱は容易

ストレージはネジを外して右にスライドさせるとコネクタが抜けて外せます。
拡張ストレージが外しにくい時はネジの下、銀色のプレートのようなものを左方向に押し込むようにするとトレイごと外れます。
メモリは付けたままでも作業はできますが、念のため外したほうがいいでしょう。
ちなみに拡張ストレージの下、画像の左下に無線(WiFi/Bluetooth)モジュールがあります。
こちらも外すことが可能ですが、付けたままで問題ありません。(アンテナは外します。)

メモリ、ストレージ、拡張ストレージを外したところ

解体できない??

さて、この先ですが、ケースを開けるためにネジを外していきます。
バッテリーと拡張ストレージのトレイ部分のネジ3本ずつは簡単に外せますが、その他のネジは外そうとしても+(プラス)ドライバーでもー(マイナス)ドライバーでもネジが回せません。
ネジの頭をよく見ると星形になっています。いわゆる「トルクスネジ」というやつです。
手元にはトルクスドライバーがないのでAmazonで購入しました。
私が購入したのはこんな感じのトルクスドライバーセットです。

トルクスドライバーセット

ドライバーが用意できたので解体を続けます。

裏側のネジを外す

写真の赤丸などで示したところにあるネジを外します。
無線モジュールのアンテナ(赤丸で示したところ、超ミニサイズの同軸ケーブル)も外します。
アンテナは差し込まれているだけなので、引っこ抜く感じです。

ネジをすべて外す

ネジが外せたら表に返します。

キーボードを外す

表に返してディスプレイを開き、キーボードを外します。
キーボード面を手前にスライドさせると奥側の爪が外れるので、奥側から上に持ち上げます。

キーボードを外す

この時キーボードと本体を接続しているシート状のケーブルを破損しないようにそっと持ち上げてください。
そうしたらケーブルを本体側の接続部分にある小さな黒い固定バーを起こして外します。

上カバーケースを外す

キーボードを外したところが下図になります。

キーボードを外し、その他の上カバーケースの接続を外す

キーボード接続部分と同様に本体上面の各種装置などにつながるシートケーブルがあります。
これらをキーボード同様に接続部の黒い小さなバーを起こして外します。
そして図中の矢印で示す赤丸部分にあるネジも忘れずに外します。
ここまで外すとケースとシステム基板は分離されるのでカバーケースを外します。
爪で留まっているところはなさそうに見えますが、スルッと外せる感じではありません。
端から少し力を入れて外します。

上カバーケースを外した

システム基板を外す

上ケースを外し、だいぶ分解できましたが、まだファンには辿り着けていません。
CPUやクーリングファンは裏側についているため基板を裏返す必要があります。
さらに解体していきます。

ケース、ディスプレイとの接続を外す

ディスプレイ、スピーカー、電源の接続を外します。
ディスプレイはコネクタを基板面に上からはめてあるだけなので付いている青いタブを持って引き抜きます。
スピーカーと電源のコネクタも引き抜く感じです。
矢印で示した赤丸部分にあるネジを外すと基板がケースから外れるので、先に外してからスピーカーと電源を抜いた方がいいです。
基板を外すときは手前側から持ち上げるようにするといいです。
左奥にファンがスピーカー下に差し込むような形で収められているからです。

ようやくクーリングファンにご対面

基板を外して裏返すとようやくクーリングファンが現れます。
クーリングファンはCPUのヒーシンクと一体になってヒートシンクで基板に固定されています。

基板を外して裏返したところ

クーリングファンを交換

交換用に入手したものと並べてみました。
パーツ番号らしきものも同じなので一安心です。

交換用のものと並べてみた

ヒートシンクを留めているネジ(赤丸で示す4本)を外すとヒートシンクと共にクーリングファンが外れます。

ヒートシンク(クーリングファン)を外したところ

CPUとヒートシンクの接合面に古いCPUグリスが付着しています。
ファンを交換する前に古いものは除去して新しいグリスに塗り替えましょう。
写真のCPU部分は拭き取った状態です。
グリスも手元になかったのでAmazonで入手しました。
私の購入したものは次のようなものです。

CPUグリス

CPU側、ヒートシンク側共にきれいにしたらCPU側にグリスを塗ります。
購入したグリスはヘラが付属していたので塗りやすい気がしました。

グリスを適量塗る。

グリスを塗ったらクーリングファンのヒートシンクを取り付けます。

元通りに組み付ける

以上でProBook 4340sのクーリングファンの交換は完了です。
あとは分解と逆の手順で組み立てていくだけです。
組み立てができたら、電源をつないで動作の確認です。

確認すると、今回はタッチパッドが反応しないトラブルがありました。
症状からすると上カバーケースのタッチパッドのケーブルの接続が正しくできていなかったと思われます。
この場合はキーボードを外してやり直しですが、ネジを全部外す必要はありません。
裏蓋を開けてキーボードを固定しているネジ3本を外すのみでキーボードを外せます。

ネジ3本でキーボードを外せる

キーボードを外してタッチパッドのケーブルを付け直したところ、タッチパッドも反応するようになりました。
これで無事クーリングファンの交換作業の終了です。

交換後の動作ですが、交換前の耳障りな音が止み、かすかに”サー”っと耳を澄ますと聞こえる程度になりました。
ファンから発生する異音が止み、静かな環境が戻って大満足です。

ファン交換ついでにBIOSの設定も変更しました。
デフォルトではAC電源時には常にクーリングファンをONにする設定となっています。
作業をしていない状態でCPU温度が低い時はファンはOFFでも問題ないので「常にON」はクリアしておきます。
これで負荷がほとんどないような時はファンはほとんど回らないのでより静かになることが期待されます。

まとめ

今回、クーリングファンの異音からファン交換を行いましたが、この手順を使えばProBook4330sのメモリやストレージの増設や交換は言うに及ばず、無線通信モジュールやCPUの換装、あるいはちょっと応用すればディスプレイの交換なども可能となります。

今となっては、かなり前の時代のPCにはなりますが、作り自体はしっかりしていますし、高負荷の作業をそれほど行わないような使い方であれば、Windows11には非対応ですが、まだ現役で活躍できることでしょう。
性能不足で作業の効率が落ちるのであれば新しいPCに入れ替えるのも有効ですが、作業内容的に十分な性能であれば、大切に使っていくということもSDGsの観点から尊重されてもいいのではないかと思います。

タイトルとURLをコピーしました